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「貴様!なぜティア様を連れている!?
ティア様は帝国に行った筈だ。要塞から連れ出したとでも言うつもりか!?」
どうやら俺がティアを例の要塞から連れ出したと思っているらしい。
「まぁ、細かいことを無しにすると、そういうことだ。
ついでに、あの要塞は無力化しといたから、今は俺が乗っ取ってマイホームにしてる。
暫くは帝国はあそこから攻めてこれない筈だ」
そう告げると、門番たちは揃って目を丸くした。
「そ、そんな馬鹿な話があるか!精鋭揃いの騎士団が1ヶ月かけても近付くことすら困難だったあの要塞を、たった1人で無力化など、おかしいに決まっている!」
マジ?
あんな麻酔薬で即おねむになった貧弱連中の溜まり場に1ヶ月も?
「そんなもんだったの?アイツら抑えるのに、1時間かからなかったぞ。魔法使ってそんなもんなの?」
「それはレンさんが何か使ったからでしょう・・・。
それよりも」
ティアが俺の言葉に呆れた後、表情を変え、門番に向き直った。
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