2059人が本棚に入れています
本棚に追加
「早く無事を知らせないと、お父様が何を考えつくかわからないわ。
アルバント王国第一王女、ティア・メシル・アルバントの名において命じます!
城までの道の人払いと、近衛隊への連絡を早急に行いなさい!
出来ないならクビですよ?」
「「「ビク!……りょ、了解!」」」
ティアか王女らしい振舞いで門番たちに命令すると、たちまち門番は仕事に移った。
・・・それにしても、最後に『クビですよ?』と言ったティアの表情は、物凄く黒かった……
あまりの迫力に、ちょっとチビりそうになったのは墓まで持って行く秘密だ。
バタバタバタバタ………
外を見ると、自分たちの生活がかかった門番たちが、ものすごい速さで走り回っていた。
やっぱり、命がかかった人間の行動がすごいのは、どんな世界も共通みたいだ。
最初のコメントを投稿しよう!