第2の仕事~王女帰宅計画~

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「早く無事を知らせないと、お父様が何を考えつくかわからないわ。 アルバント王国第一王女、ティア・メシル・アルバントの名において命じます! 城までの道の人払いと、近衛隊への連絡を早急に行いなさい! 出来ないならクビですよ?」 「「「ビク!……りょ、了解!」」」 ティアか王女らしい振舞いで門番たちに命令すると、たちまち門番は仕事に移った。 ・・・それにしても、最後に『クビですよ?』と言ったティアの表情は、物凄く黒かった…… あまりの迫力に、ちょっとチビりそうになったのは墓まで持って行く秘密だ。 バタバタバタバタ……… 外を見ると、自分たちの生活がかかった門番たちが、ものすごい速さで走り回っていた。 やっぱり、命がかかった人間の行動がすごいのは、どんな世界も共通みたいだ。
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