第2の仕事~王女帰宅計画~

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暫くすると、慌ただしさが幾らか落ち着いて、門番が再びドア越しに話し掛けてきた。 「人払いと近衛隊への連絡、双方とも完了しました、 しかし、隊長殿が『確認及び護衛に参る』とのことなので、もう暫くお待ちください」 ・・・・・まだ待たなきゃならないのか。いい加減に飽きてきた。 助手席に座っているティアも暇らしく、うとうとしだしている。このまま寝てしまいそうだな。 ギンに至っては、既に爆睡している。見事な鼻提灯が大小していて、簡単に割れそうだ。 俺も眠くなってきた………。 ――― ―― ― 「………い、お~い!」 不意に聞こえた声の方を向くと、さっきの門番がドアを叩きながら話し掛けてきていた。 気付かない内に寝ていたみたいだな。 とりあえずティアも起こして、いったん外に出た。
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