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「・・・で、早速本題に入るけど、マリアさんでいいんだよね?頼みがあるんだ」
やっとの重いで本題に入ることが出来て、安堵したのと同時に、俺以外の全員が耳を傾けた。
「それは私の出来る範囲ならばね。何よりもティア様のことが最優先ですから」
「じゃあ、ティアを城まで送ってほしい。長居をする気はないからな」
・・・・・あれ?みんな固まったけど、大丈夫か?
このお願いならマリアさんででも出来ると思うんだけどなぁ。
「……え?貴方は城に行かないおつもり?国王様に会えば何でも好きな物を与えてもらえるほどの偉業を為しているのに………
何か理由があるのか?」
あ、そういう訳なのね。
「いや、ただ俺は元々別の用事で要塞落としをしただけで、ぶっちゃけティアを助けたのは私事だったんだよ。
だから、そこまで手厚いことはしなくてもいいし、むしろしないで欲しいだけだ。
まぁ、欲しいものはティアに伝えてあるから、それだけでいいんだ」
・・・ふぅ、長かった。こんなに一気に話したのは中学校以来だよ。
周りを見ると・・・・・あらま、またまた固まっていた。
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