神方ナギの冒険

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「に゙ゃあぁぁぁあ!!」 猫少女の周りが一斉に白くなり、次第に見えなくなった。 「今のうちに逃げるわよ」 「お前、すごいな」 「もっとしっかり褒めなさい」 「神方様は素晴らしゅうございますね」 「九十九先生の真似をしながら」 「ん~神方ちゃんはエロカッコイイねぇ~」 「似てないわ」 「うるせぇ!!」 ついさっき会ったばっかりの先生の真似なんてできるか! 「ニャア゙ァ!!」 雄叫びのような鳴き声に思わず振り向いた。 「!?」 なんだかんだで下らないやりとりをしながらも全速力で走っていたわけだが、猫少女はあろうことか一気に僕達の後ろへ一瞬で走ってきた。 いや、跳んできた。 跳躍してきた。 「なっ!?」 「ニャア゙ァァァアア!!」 手の鋭い爪を振りかぶり、まさしく僕達を斬ろうとしていた。 「うわぁぁあああ!!!」 「ん~さすがにお痛が過ぎるねぇ~」 それは一瞬の出来事だった。一瞬にして猫少女の懐に入り、そのままボディブローを決める胡散臭い男がそこにいた。 「!?」 声にならない音を出し、そのまま着地することができず廊下に落ちた。ピクピクと痙攣する猫少女。次第に動きは止まり、手や足は次第に人間のそれに戻っていった。 「ん~モノマネしてる最中に本人登場はあまりにベタ過ぎてよろしくないかなぁ~と思ってたら、いきなり跳んできちゃってさぁ~いやぁ~焦った焦った~」 九十九先生はヘラヘラと笑いながら言った。
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