良い湯だな

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村を出て幾日か経った… 昨日辺りで視界から雪が消え、 色とりどりの花や木など 緑が多くなったな… 森丘だろうか…? ここら辺で小休憩をとろう 確か肉焼きセットが有るハズ… あ、あった さてと… 「・・・」 肉焼きセットに火が点き、 生肉の表面の脂が溶け出す ジュー… 肉の香ばしい香りがして 思わず気が緩む。 しかし、肉の色が変わる瞬間は見逃さなかった! キラッと目が光る 「ハッ!!!」 上手に焼けました~! ドコからか声が聞こえる ハンターになったばかりの頃は この声によく驚いたものだ… 慣れてしまった今では、無い方が違和感を感じるが… さて、食べるとするか… ムシャムシャガツ!ムシャ… 「はぁ~旨かった…」 ポンポンと腹太鼓を鳴らす 「ん~のど渇いたな…シラタキ…あ!」 シラタキは俺の相棒の名前 ホントは一緒に行きたかったが ポッケ村から、俺とネコ達 みんな一斉に居なくなったら 村のみんなが大変だから、 ネコ達には残って貰った。 だから、今はシラタキも居ない その代わり、ユクモ村の近くに 知り合いのアイルーをシラタキに紹介して貰った ナルガと言う漆黒の毛並みのアイルーだ どんな性格だろうか… 「楽しみだなぁ…」 しかし、ユクモ村の村長から贈られてきたこの防具… ユクモシリーズだっけ? なかなか着心地が良いな… フルフルシリーズには負けるが… さて、そろそろ行くか… 森丘を抜け 砂漠を越え、ジャンボ村に着き 船に乗り海を渡り 渓流沿いを歩いた ガロガロガロ… 後ろから荷車の音がする 「ハンターさん乗ってくかニャ?」 タクシー? ま、いっか 「ユクモに行くかい?」 「勿論ニャ!」 「それじゃ、よろしく頼む」 「ニャ~」 バシ!! 荷車を引いてるのは 何なんだろ…? 「ニャ?雨だニャ」 「いきなりだな~この地方は良く雨が降るのかい?」 「ん~…少ないわけではニャいけど…こんな雨はイキナリは降らないニャ…」 雨脚は強く、まるで嵐だ… 「ハンターさん、アマツマガツチは知ってるかニャ?」 「…いや…」 「何でも嵐の化身のような竜らしいニャ…」 嵐… 「まるで、今のような、突風と雨が…アマツみたいだニャ…」 「な…!?」 「おとぎ話ニャ」 「…ビックリさせないでくれ」
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