prolog

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「いったいその子達どうしたんですか!?」 人の良さそうな青年は、玄関に2人の赤子を抱えた40過ぎくらいの頭に少し白髪がまじった男性に強く訪ねた。 「いやー、外に置き去りにされてたんでつい心配で連れて帰ってしまった」 白髪混じりの男性は悪びれる様子もなく青年にそう告げた。 「まったく、あなたって人は…」 青年は呆れながら片手で顔をおおった。 「心配するな、何かあればちゃんと引き取りにくるさ。それに、こんな寒空の下にこの子達を置き去りになんて出来ないだろ」 男性は優しい目で赤子を見ながらそう言った。
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