45人が本棚に入れています
本棚に追加
「それは恋ですね。」
「いやいやいや、」
「惚れられてんのよ?よかったじゃない」
「お前、他人事だと思って…」
「まあそうですけど。」
「相談した俺がバカだった」
「あれ?相談だったの。てっきりノロケてんのかと思ってましたけど。」
「んなわけねーだろ、悩んでんの!俺は!」
「じゃあその懐いてる後輩に会わせなさいよ」
「へ?」
「だって悩んでるんでしょ?困ってるんならワタクシが丁重に追い払って差し上げますけど」
「誰もそこまでは言ってません!」
「ならどうしたいの?」
「だから、…距離感が掴めないってハナシ。最近、たまに変な空気になるしさ…。一緒に居るとホント楽しいんだけど、それだけじゃ済まないってゆうか」
「やっぱノロケ、」
「ちーがーう!断じて違う!」
「あのさぁ腹括った方が色々と楽になると思うよ?」
「なんだよそれ、」
「難しく考え過ぎ。」
「だって、相手男だぞ?」
「わかってますよ。今の話の流れで女子が相手とは思わねーだろ。そもそも相談にならねーし。付き合えば済むもんね?」
「…ごもっともです」
「相手が男だから?付き合えないと?」
「…えっと。」
「俺にケンカ売ってる?」
「いやいや滅相もございません」
ちなみにコイツの恋人は、顔の濃い男前だ。
.
最初のコメントを投稿しよう!