MISSION 1 ― 王女からの依頼 ―

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. 「ああ、心配いらないよ」  答えて、千聖は未央の右手に自分の右手を重ねた。  さっそくそれを動かす。 「まずは、静かに入れてみる。そして中を探るように動かすんだ。―― 分かるか?頭じゃ無くて身体で感じ取るんだ。目を閉じてごらん。その方が感じやすい」 「うん」  千聖に言われるまま、未央は目を閉じた。 「ポイントに触れると、ピリッと来るから」 「うん」  暫く黙ってからまた口を開く。 「―― よし、ここだ。どうだ?他の場所に触れてるときと違うだろう?」 「あ……」  途端に未央は声を漏らした。 「分かる……感じるよ、千聖」 「よし、じゃあ行くよ」 「いいよ」  息を呑み、ドキドキしながらその瞬間を待つ。  千聖が人差し指を微かに動かしながら、手首を返す。  途端、カチッと響いた音に、未央は目を開けてその大きな瞳へ千聖を映した。 .
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