プロローグ

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 ガタン―‐ゴトン―ガタン‐  ある町から列車が発車した。列車内には少女と青年しか乗っていなかった。 二人は向かい合わせに座っていた。  少女は黒いショート丈のドレスを着ていて、少年のような短髪に小さな帽子を被っていた。  青年は普通の男性より少し背が高く、細身のジーンズに黒のシャツを着ていた。 「やっと列車に乗れましたね…」 青年が言った 「しょ、しょうがないじゃんか!町長があんなに沢山ご馳走出すとは思わなかったんだよ!!!」 少女は顔を真っ赤にして容姿に似合わず少年のような口調で青年に言い返した 「ふふっ…クロは食べるのが好きですからね。」 青年は小さく笑いクロと呼んだ少女をみる 「イオリだってネーチャン達に囲まれて動けなかっただろ!?」 クロは拗ねた声でいった イオリは前髪で片目を隠して怪しい感じがしそうだが、元が整った顔をしているのでとにかく女性にモテる 本人は困っているのだが、彼の性格上頼まれ事は断れないので結局、女性達に囲まれてしまうのであった 「あれは僕のせいじゃないよ…」 イオリは苦笑混じりに反論した クロは舌打ちをし、拗ねるように寝始めた イオリはクロを見てそれから窓の外を眺めた
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