ヒーロー

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「ユーコ。お前、正義のヒーローなんだろ?」 ユージは飛びたとうとしたあたしの右手をしっかりと掴んだ 「離してよ!」 でないと、ユージの腕が千切れちゃう! 「良いから聞け。俺、バイトしてるって言ってたよな。あれ、嘘だから」 何が言いたいの? 「ユーコが処理してきた事って、多分全部俺が仕掛けた」 「それって……?」 「俺も宇宙人に改造されて、俺は悪の秘密結社に入ったんだよ」 《ユーコ。どうした?脈拍が上がってるぞ》 宇宙人。うるさい。今、大事なトコなんだよ 「って事は、あたし達って敵な訳?」 「まあ、そうなるんだろうけど。でもさ?どうも活動してんのは俺らだけみたいだし?」 「つまりそれって……」 翼を畳む 《ユーコ。ユーコ。返事をしろ》 「俺も改造されて、こんな姿ユーコに見せらんねぇからって、仕方なくやってたけどさ?ユーコも一緒だって分かったら、別に世界滅亡とか。どうでも良いし」 《聞こえてるのか?ユーコ》 「強いのは宇宙人じゃないみたいだし?」 ユージがイタズラっぽく笑う。久しぶりにユージの考えてる事が手に取るように分かった 「じゃ。まずは邪魔な通信施設を破壊しますか?」 あたしもユージに笑いかける 「俺たち2人で世界征服しても良いけど?」 そんな面倒な事より、2人で楽しもうよ 「あたし、目からビーム出るんだけど?」 「はは。怖いね。浮気出来ないじゃん。ま、俺の右手はロケットパンチだから、どこまで逃げても離さないけどね?」 世界最強カップルじゃん!
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