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一度学校に戻って、誰も居ない屋上に行く
ここから、そっと1万メートル上がったら、直ぐにマンハッタンだ
瞳にナビゲーションが写し出される
ユージは今、何処を走ってんだろ
屋上から見た世界は、馬鹿みたいに平和で、自分が何の為に戦ってんのか分かんなくなる
金木犀の香りがした
そうだ。ユージに告白したのって、この屋上だった
やっぱり何処からか金木犀の香りがして、あたしはこの香りを忘れないって、そう思った
あたし。学校続けられんのかな?
修学旅行とか。クリスマスだって
学校辞めたら、ユージに会えなくなるから嫌だな
でも、こんな日が続いたら、ユージだってあたしの事嫌いになるよね
《もたもたするな》
自分は何もしないくせに、偉っそうな事言うなよ
ため息と一緒に翼を出した
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