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いつものように学校の屋上に上がって、マッハで砂漠に行く
口から出るビームでミサイルを一網打尽に焼き尽くす
《ユーコ。エジプトでトラブル発生だ。すぐ向かってくれ》
正義のヒーローは、あたししか居ないみたい。量産すれば良いのに
結局、エジプトからギリシャを回って帰って来た時には、もう真っ暗になってた
日が落ちるのも早い
静かに学校の屋上に降りる
「今日はこれ以上働きたくないからね!」
《多分、大丈夫だろうけど、人が死んでからでは遅いからな》
宇宙人との会話にも慣れて来た電波な自分が憎い
って……
「ユージ?」
宇宙人との会話に夢中になってて気付かなかった
てか、そもそもこんな暗くなった学校に人が居るなんて考えてもみなかった
「ユーコ。それ……」
ユージの視線はあたしの少し後ろを見てる
ヤバい。羽出したままだし
「あ……」
終わった。あたしの恋
「これね?言ってたバイト!これで世界中をマッハで飛んで、正義の味方なんだよ!悪者をやっつけるの!」
何テンパって電波発言してんだよ。墓穴掘ってんじゃん
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