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ヤバいって思っても、あたしの口は止まんない
「宇宙人がね?夏休みにあたしの体を改造してさ?家族会議でね?」
もう何言ってんだか分かんない
「黙っててごめん。でも、こんな変な話したくなかったし、それにあたしの体はもうほとんど機械になってて……。ごめん。嫌だよね。こんな変な彼女」
ユージはポカンと口を開けてる
「あ!でもね!最近、忙しくなって来たから、学校辞めるように宇宙人から言われてんだよ!だから、ユージが嫌だったら、すぐに辞めるから会わなくて良くなるし」
目から涙が出てきた。まだ、あたしも人間なんだって思う。ユージの返事を聞くのが怖いから、馬鹿みたいに支離滅裂な事を喋ってる
「あ、いつもこの屋上から出発してたんだよね!でも、変だよね。屋上から見る景色って凄い平和なんだもん」
「ユーコ……」
「あ!ごめん。あたし先に帰るから!ユージはゆっくりしていって!」
畳みかけてた翼をもう一度広げる
「待てよ。ユーコ」
「待たないし聞きたくない」
屋上で実った恋が同じ場所で終わりをつげる、なんて、そんな残酷な事ってない
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