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夜。 それは全てが闇に包まれる時間。 街も人も、全て。 それは同時に内なる闇が顔を出す時間。 心の闇が溶け出す時間。 「さっさと金出せやオラァ!」 「ぐぁ…!」 「なぁオッサン!俺達の言う事聞かないと…死ぬぜ?」 そう言って中年の男の腹を蹴飛ばす。 「う…ぐ…」 「あ?」 「助けて…くれ…」 「バーカ!んなもん来るワケねーだろが!」 人目につかない路地裏なら尚の事。 ―だが。 「オイ」
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