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「あ?」 若者の一人が声のする方を向いた。 シュ―――――! 瞬間、その若者は夜の闇に吸い込まれた。 「…え?」 それに気付いたもう一人は足元の中年も気にせず怯えた眼で辺りを見渡す。 遠くから街の灯や喧騒やらがこぼれて来る。 はずなのに、今はやけに暗く静かで。 まるでこの場所だけ別次元になってしまったようで。 若者の恐怖は更に募る。
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