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「だ…誰だ!何処にいやがる!で、出て来い!」 「いいよ」 「―!」 若者は振り返る。それまで。 彼が最後に見たのは人影。 影をそのまま切り取った様な姿。 その姿は恐ろしくて―ちょっと格好良くて。 「あ…あんたは一体…」 事態が飲み込め無いまま中年は恐る恐るその影に尋ねた。 影はゆっくりと…口を開く。 「私は…」
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