6人が本棚に入れています
本棚に追加
俺と彼女が出逢ったのは、学校の通り道に立っている一本の桜の木があった。
毎年春には、見事なソメイヨシノが咲き乱れる。
俺は、毎年咲き乱れる桜が大好きで春が来る度に心を躍らせていた。
そして、彼女と出逢ったその季節も春。
俺の好きな桜が咲き乱れるその季節だった。
その日は、部活が休み。
俺は、いつもの桜の木が立っているその道を歩いていた。
『今日も見て帰ろう。』
毎日桜を見て帰るのが春、俺の日課。
桜を見て何かを思うんでもなく、桜を見て悲しくなるんでもなく、ただ桜を見るだけ…。
桜を見て今日自分自身に遭った事を思い出しながら桜を眺めて自分自身の中で育ってきている"嫌な気"を追い払っていた。
その日もいつものように桜を見ていると、隣から視線を感じた。
…視線感じる…。
視線を感じながらも俺は、桜を見ていた。
…が、やっぱり視線が気になって仕方がない(*´σー`)
俺は、視線の先を探ろうと振り向いたらそこには、少し距離を置いて俺を見ている女の子がそこにいた。
.
最初のコメントを投稿しよう!