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(1)
音楽を聴きながらつれづれと
浮かんでくる景色がすき
歌詞とは関係ない
見たことすらない風景?
風の渇きを嗅ぎわけられる
(2)
細く暖かな光を灯して
何だか落ち着くのは
遠い記憶のせいなのか
洞窟でくらしてもいいかな
と思う。
でも虫は苦手
(3)
黒と藍色に塗り分けられた世界にシチューの匂いがただよう。
それはきっと、
僕の知っているあの味
でももう、そこに辿り着けない
感覚は
つぎはぎで、
だからこそ想像が埋める。
心には、もうずっと
ドアをきしませる
冷たい風が吹き込んでいる。
窓の向こう
屋根の上の鳥を見れば、
羽を閉じたまま
目を閉ざしている。
僕も記憶を閉じて
向かうべき空路を思い描く。
行かなくては。
行かなくては。
(吠)
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