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『MORS』
夢から覚めた時の母に抱かれていたあの暖かさ温もりを肌が思い出し
感覚が醒めないうちに悴んだ腕を擦る
後悔からの憔悴か、ただ泣いている赤子のようで
背負った時間を形に言葉を費やして、縋る想いで浸り続けたのに
止まない明日に終わりを告げた
堪える涙は深淵と同化しては嘘ではないあなたに呟いている
Did you get tired?
Take a rest.
肩を落とし優しく目を閉じて
暮れない明日を埋葬した眠気は
自分を偽ること
軈て知らされた意識が色彩を喪わせ
昔見た景色を奈落へ
憂鬱に締め括る幕を気長にまた目を瞑る
眠るまでお伽噺を聴かせて
仰向けに堕ちた身体は重心を消して
疎ましさを隣に
Can't be returned.
暗い闇が怖いから嘘のお前と手を繋いで歩き出そうか
mortalis,価値など此処には疾うに無くて、残酷な程この身を焦がしてくれると言う真実を
錆び付いた未来、そこに足跡は消えた
心音は高らかに叫びを上げて
今は届かない底に手を伸ばし…届かない
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