朝田×ミキ

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「おはようございまーす!」 元気な声がいつもの部屋に響く 昨晩持って行った弁当箱は、開けっぱなしで置いてある (ったく龍ちゃんは~…) 不満げな表情だが、空になった弁当箱に内心喜んでいた ミキが来てから30分くらい経ったころ 「おはようございます」 眼鏡をかけたいかにも真面目君が入ってきた 「うん、おはよー」 軽く挨拶をする その青年の胸元には 胸部心臓外科医 伊集院登 と書いてあった 「朝田先生、まだ寝てるんですね」 雑誌を乗せ、いつものように堂々とソファーに寝ている朝田を見ると、呆れたように言う 「まぁね」 つまんなさそうにミキが言ったとき、ヒールの音が近付いてくるのが分かった
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