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「くっ……、狭い」
痛さに逃げようとする私の腰をつかまえて、璃鈴は一気に奥まで突き入れた。
広げられ、貫かれて奥がじんじんと痛む。涙が滲む。だけど、今、好きな人とひとつになっている。
璃鈴が腰を動かし始めた。奥にぶつかるたびに、新たな痛みが走る。
けれど、何度も突き上げられているうちに、私は痛みとともに快感が湧き上がってくるのを感じた。
今までの優しい愛撫で感じたのとは違う、荒々しい快感。
何かにつかまっていないとどこかへ飛ばされとしまいそうで、私は璃鈴の背にしがみついた。
「はっあ……、璃鈴……さんっ!」
「好きだ……」
耳元で何度も名を呼ぶ璃鈴の声を聞きながら、私は、もう自分が一人ではないこと、そして、もうマリーには戻れないことを、はっきりと感じていた。
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