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ざわめきと笑い声が店内に満ちている。お酒のグラスが立てる高く澄んだ音があちこちで響き、タバコの煙が漂い、女の子達の軽やかで甘い声が客の心をくすぐる。
そんな、いつも通りのにぎやかな店内を抜けて、私は控え室のドアを開けた。大きな鏡の前に座り、念入りに化粧を直す。
いわゆるキャバクラと呼ばれるこの店でバイトを始めて3ヶ月。初めは風俗店で働くということへの迷いや恐れもあったが、仕事自体は別にたいしたことはなかった。
基本的にお客のお酒の相手をして、お触りはなし。酔っ払った客に多少触られることはあっても服まで脱がされることはない。今ではすっかり慣れて、いつのまにか私はナンバーワンになっていた。
化粧直しを終えて髪に手をかけた時、ドアがノックされ、男性スタッフが顔を出した。
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