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三年生最後の秋の運動会が近づいてきた。
あれからぼくは走ること一生懸命練習したんだ。
今年こそビリにならない。
クラスごとの練習が放課後行われていた。
でもぼくはいつも独りで練習したんだ。
すると、練習するぼくの前にツトム君が走ってきたんだ。
ツトム君はにっこり笑って、
「いっしょに走ろう!」
と言ってくれたんだ。
あの日から、ツトム君はぼくに優しくなったんだ。
何かあるたび、ぼくの面倒をみてくれるようになってた。
何かにつけて、ぼくを庇ってくれるんだ。
どうしてかな?
ツトム君、走るのめちゃくちゃ速い!
ついていけないぼくに、手の振り方、足のあげ方なんか親切に教えてくれたんだ。
それから毎日、ぼくは放課後ツトム君と走るようになった。
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