*firstKISS*

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*firstKISS*

覚えているかな? 私のfirstKISSはアイツだった… 「麗奈(レナ)ちゃん、大きくなったら僕とけっこんしてくだちゃい…」 それは、近所の結婚式に5歳の時に呼ばれて行った先で、隣に住む 桐生隼人(キリュウハヤト)当時5歳に言われたプロポーズの言葉 隼人ははにかんで、隣に立つ私の小さな手をギュッと握った 「麗奈ちゃん?僕のお姫様になってください…」 「お姫様?」 「うん、結婚するとお姫様になるんでしょ?」 「違うよ、お嫁さんになるんだよ…」 「じゃ、お嫁さんになってくだしゃい」 さ行の苦手な隼人は、語尾がたまに怪しい 「ね?いいでしょ?麗奈ちゃん…僕のこと嫌い?」 「ううん、麗奈、隼人好き…」 「じゃ、お嫁さんになる?」 「うん…」 小さな手を握り返したら、隼人が私に近づいてチュッと軽くKISSをした 「…麗奈ちゃん、だいしゅきだよ」 ……隼人、私のfirstKISSは貴方なんだよ… 。
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