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ー放課後ー
私は衣装合わせで、手芸部の部室にいた
もう陽もだいぶ落ちてきて校舎から夕日が見える
綺麗ー…
亜希に着せて貰った衣装は白いフワフワしたドレス
ウェディングドレスみたいで綺麗
「麗奈、めちゃくちゃかわいいよ!仮縫いだけどこのまま皆に見て貰おっか?」
「えー…恥ずかしいよ」
「せっかくだから、教室行こう!私の力作なんだから」
「うん…」
亜希に連れられて
B組の教室へ
皆舞台作りや練習で結構な生徒が残っていた
「「わあー麗奈、かわいいよ!」」
皆が周りに集まって、褒めてくれた
隼人は…?
隼人に見てほしい…
隼人は少し離れた場所で
素知らぬ顔でほかの男の子達とふざけていた…
チラッとも見てもくれないんだ…
がっかり肩を落としながら、衣装からまた制服に着替えて練習に…
練習最中に隼人の姿はなくなっていた…
練習終わりに、藤岡くんとマックで軽く台詞合わせをして…家まで送ってもらった
隣を見ると隼人の自転車が停まってる
隼人帰ってるんだ…
「ただいまあ~」
玄関を開けて自分の2階の部屋に
…開けたらベッドに寝転んだ隼人がいた
…隼人が私の部屋にいることはよくあることなんだけど…さっき怒ってたはずなのに…?
「麗奈!おっせーよ!」
「おっせーよ!って…台詞合わせを…」
「藤岡とか?今までずっとか?」
起き上がって、近づいてくる隼人…まだ顔は怒っていて…
「ねぇ?隼人…いきなり部屋にいるのビックリするからやめない?」
「…なんで?」
「えっと、だって…もう子供じゃないし」
「藤岡になんか言われた?」
怒った目つきの隼人は…ちょっと怖かった
綺麗な顔が近づいてきて…
「麗奈?あいつになんかされた…?」
。
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