百絡の来訪者

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   ゆうは必死に梓に自分を思い出してもらおうと声をかけるが、彼はやんわりと首を振った。 「……すみません、私は貴方がいう人ではありません」 「でも!」  ――こんなに似ているのに!  そのときだった。ガタンッ! と大きな物音と悲鳴が上がった。 「――! すみません」 「え!? 待って!!」 「ついてこないでださい!」  危険ですから! そう言い、ゆうを置いて駆け出す彼。  
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