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辿りついた店内は壮絶な乱闘があったのか、ひっちゃかめっちゃかな有様だった。そんな中に睨み合う男が二人。
店主であろう男が外でやってくれ! と嘆いているのも目に入らないのだろう。そのうちの一人が抜刀しようとした。
「――はいはい、そこまで」
だが、険のない声によりその手が止まる。
ゆうが息を弾まして、辿りついたときには騒音などなく静寂が場を満たしていた。
凍りついている空気の中、場違いにもにこにこと穏やかな笑顔を浮かべる彼。
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