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「……総司。だがそれは」
「人手が足りないと苛立っていたのは、誰でしたっけ?」
だが、にこにこと穏やかな笑顔は崩せないと判断したのだろう、土方は舌打ちした。
「おい、童!」
「は、はいっ!」
「粗相しやがったら放り出すからそのつもりでいろっ!!」
全ての苛立ちをゆうに向けるかのような声音に、びくりと背を伸ばして返事をすると土方は忌々しげな表情を隠すことなく、足音を荒らげて立ち去って行った。
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