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問いたげに細められた視線には思慮が潜んでいた。
「くすっ、本当可愛い人だなぁ」
「……沖田さん?」
つい零れた言の葉に、ゆうが首を傾げる。それに沖田は「なんでもないです。行きましょう」と首を振って、何事もなかったかのように先へと進む。
それを不思議そうな小首を傾げたゆうだったが数歩先へ進む沖田を慌てて追って来た。
離れては絶対、迷子になるというかのような必死さに、沖田は何ともいえない笑みを浮かべた。
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