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感激している場合ではないと、頭を振って思考を正す。
そもそも、どうして自分はこんなところにいるのだろう?
さっぱりとその部分の記憶がない。しかも制服ではなく珍しく剣道着を着ているし。
着た覚えもなくて、ゆうは首を傾げ――首を沈めた。
「――痛っ!」
ズキッと脳天を突き刺すように頭が痛んだのだ。
自身の身体を支えきれなくなり、ふらりとゆうは立ちくらむ。
片足を地面につけ、片手は額へとやるが一向に頭痛は止まない。
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