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神殿内:
カイは扉の前についた。
「ハァ、ハァ、ここが、最深部…」
息を吸い込みカイは扉を押し開く。
「…!?」
カイは息を飲む。
そこには壁に鬼が彫られていた。武器と仮面をつけて。
「これが、太古の鬼神、その武器…」
鬼が持っていた双剣に触れようとしたとき、身体の中に声が響く。
(貴様は何を求む…?)
「!?…俺は力を、大切なものを取り戻すための力を!!」
(覚悟は決まっているようだな。ならば…我を屈服させてみよ!)
突然鬼が壁を崩しながら動き出した。
『我と闘え!』
鬼が双剣を振り下ろしてくる。
「くっ…」
カイはギリギリでかわす。
「いきなりは、卑怯だろ…」
体制を立て直し双剣を構える。
「今度はこっちから行くぜ!」
鬼の懐に入り込む。
『何をっ!?』
「秘技 神風!」
神速で頭上にあがる。体を捻り遠心力を得て、一気に振り下ろす。
「うぉらー!!」
着地し鬼から離れる。
「どうだ!」
『グゥウオ…なかなかやるようだ、こちらも力をだすか…』
鬼の面の口が開く。
『喰らうがいい!鬼神裂光!!』
口にエネルギーが収束されていく。
「こんな事で、やられてたまるか!俺は戻るんだ!!」
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