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大聖堂:
カイは目の前の扉を開いた。
「…ここが発端になった場所…?」
ローズが扉の前で立ち尽くしている。
「どうしたんだ?」
「少女の像が…元通りになってる」
「?、これのことか?」
文字が掠れていた筈の下の台までもが綺麗になっていた…。
「いつの間に…」
「そうなのか?」
何気なく少女の像の顔見た瞬間、像の口が笑いの形に歪んだ。
「なっ!?」
「カイ危ない!!」
後ろを向くとそこには黒い影が立っていた。
こちらに武器を構えて。
『グゥウワー!』
「何なんだよいきなり!」影の攻撃をカイは受け止め弾き返す。
「だぁっ!」
影は入口にいるローズに向き走って行く。
「っ、逃げろ!!」
「あっ…」
影の腕がローズの体を貫こうとした、その時。
横を蒼い炎がすりぬけた。影が真っ二つになり崩れていく。
「えっ…?」
何が起きたのか二人とも把握出来ずにいた。そこに声が投げ掛けられる。
「…君達、大丈夫か…?」
そこには三又の双剣を携えた一人のPCが立っていた。
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