†あたしと君†

2/2
前へ
/46ページ
次へ
「山里さんって笑わないよね」 みんな、そう言う。 あたしは笑わない。 というか…笑う事ができない。 あたしの名前は山里愛花。高3。 名前に「愛」があるけど、実際そんなのない。 あたしの心は暗闇に包まれてる。 両親はあたしが物心がついた時には他界していた。 「優、お前ダンスの全国大会にでるんだろ??」 ある男子のまわりに人がたくさん集まってる。 「そうだけど。何でお前知ってんの??」 この人は神山優。 彼はこのクラスのムードメーカーで人気者。 「雑誌に載ってたんだよ」 「うわーっ。優有名人じゃん」 「そんな事ねぇよ」 …本当。 この人すごい。 けど、あたしがあの人みたいになれる筈がない。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加