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「俺のダンス見てくれる??」
「え…。あたしなんかが見ていいの??」
「愛花はあたしなんかって思っちゃダメだよ」
「え…」
「後ろ向きじゃなくて、前向きの方がいいだろ??」
…前向きか…。
「その方が楽しいじゃん??」
「あ、あたし優君のダンス見たい」
「うん。いいよ」
君はそう言って笑ってくれたよね。
「~♪」
優君が踊り出す。
「…っ」
テンポのいい曲に合わせて優君はステップを踏んでる。
カッコイイな…。
「~♪…」
曲が終わって優君は決めポーズをした。
パチパチ…。
「優君、すごくカッコイ良かった」
あたしは無意識で笑顔になれた。
「愛花はやっぱり笑ってた方がカワイイよ」
「そっ、そんな事ないです!!」
「そんな事あるよ。てゆーか笑わないと幸せ逃げてくよ」
優君はあたしの頬をビヨーンと伸ばす。
「いだいよっ」
「smile、smile」
優君はお得意な優君smileでそう言った。
「す、smile??」
「そう、smile」
君はそう言ってあたしに笑顔を教えてくれたよね。
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