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準備も終わり、家を出た頃
「今日は夏樹さんいないの?」
「また寝坊だってよ。仕方ない、家まで迎えに行くか」
俺達、山結家から徒歩10メートルという近距離に位置する 木下夏樹の家
家に近づくとちょうど夏樹が出てきた所だった
「よぉ、夏樹」
「おはよう、夏樹さん」
「おはよう…優斗に、千里」
茶髪の跳ねた髪をわしゃわしゃと掻き眠そうに欠伸する
「あーあ。夏樹、そんなんじゃせっかくのイケメンが台無しだろ」
夏樹はまだ眠そうにしていながらも、にやりと笑うと俺の頬に手を添えた
「千里も、あんま怒ると可愛い顔が台無しだよ」
「兄さんにちょっかいを出さないでくれるかな夏樹さん」
いきなりずい、と夏樹と俺の間に割り込む優斗
、
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