brother

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「う…」 蹴っ飛ばして起きるように揺するが起きる気配が無い 毎度の事だから慣れてしまったのだがさすがに起きて貰わないと自分まで高校に遅れてしまう 「糞、こんな時長門兄さんならどうしたかな」 山結家の長男、つまり俺達の兄さんである長門は世話焼きで優しかった こうして優斗を起こすのも長門兄さんの役目であり数年前まで自分もお世話になっていたのだが 長門兄さんは将来の夢を叶える為に、遠い所にある大学に通い一人暮らしをしている そんな訳だからこうして寝起き最悪な優斗を起こすという損な役回りが必然的に兄である自分に回ってきてしまう訳で それでも、長門兄さんは楽しそうに俺達の世話をしてかわいがってくれたよな 長門兄さんを思い浮かべながらも、優斗を起こすべく自分がいつもされていた起し方を実戦する。
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