~プロローグ~

4/4
186人が本棚に入れています
本棚に追加
/104ページ
       ・        ・        ・        ・ 龍牙が、茶碗に ご飯を よそっていると 修羅が 鼻を押さえながら キッチンに入ってきた。 《おはよう…やっと、起きたか 親父……》 溜め息混じりに そう言うと 修羅は、 「おはよう……何か 目が 覚めたら、鼻血は 出てるし、脇腹が 痛いんだよな……何故かな? 」 不思議そうに 首を傾(かし)げている…… 《さぁ~?何処かで ぶつけたんじゃないの? それか ゛気のせいだよ…》 龍牙が、知らん顔で 答えると  「う~~ん……気のせいか……フム……」 納得した様に 頷(うなづ)くと 出ていた鼻血も 止まってしまった。 《(親父は ゛気のせい゛で 鼻血が 止まるのか!?)ほら、さっさと 食べてくれ!》 龍牙は、動揺を 顔に出さずに ご飯を手渡した。 「あぁ…いただきます……  龍牙……今日は 大事な話がある……帰ったら 道場へ来いよ……」 何時になく 真剣な表情をした 修羅が、そう言うと 美味しそうに 焼き鮭を 口に放り込む…… 《? わかった… 御馳走様……食器は 水に浸けておいてね?》 つられて 龍牙も 真剣な表情で  答えると 学校へ行く用意をする為に 自分の部屋に戻る。 《 (大事な話って 何だろうなぁ………まぁ、帰って来れば わかるか…) それじゃぁ、行ってきまーす!》 龍牙は カバンを持ち 家の中に居る修羅に 声を掛けて 学校に向かった。
/104ページ

最初のコメントを投稿しよう!