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龍牙が、茶碗に ご飯を よそっていると 修羅が 鼻を押さえながら キッチンに入ってきた。
《おはよう…やっと、起きたか 親父……》
溜め息混じりに そう言うと 修羅は、
「おはよう……何か 目が 覚めたら、鼻血は 出てるし、脇腹が 痛いんだよな……何故かな? 」
不思議そうに 首を傾(かし)げている……
《さぁ~?何処かで ぶつけたんじゃないの? それか ゛気のせいだよ…》
龍牙が、知らん顔で 答えると
「う~~ん……気のせいか……フム……」
納得した様に 頷(うなづ)くと 出ていた鼻血も 止まってしまった。
《(親父は ゛気のせい゛で 鼻血が 止まるのか!?)ほら、さっさと 食べてくれ!》
龍牙は、動揺を 顔に出さずに ご飯を手渡した。
「あぁ…いただきます……
龍牙……今日は 大事な話がある……帰ったら 道場へ来いよ……」
何時になく 真剣な表情をした 修羅が、そう言うと 美味しそうに 焼き鮭を 口に放り込む……
《? わかった… 御馳走様……食器は 水に浸けておいてね?》
つられて 龍牙も 真剣な表情で
答えると 学校へ行く用意をする為に 自分の部屋に戻る。
《 (大事な話って 何だろうなぁ………まぁ、帰って来れば わかるか…) それじゃぁ、行ってきまーす!》
龍牙は カバンを持ち 家の中に居る修羅に 声を掛けて 学校に向かった。
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