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「お前には暫しこの牢に入っていてもらう。なに、心配するな、町で一番偉い高官様を殺してしまったのだ、翌朝にはお前の死刑が決まりここから出られるさ。」
役人はそう言うと牢の扉を閉めた。牢内は窓もなく真っ暗闇。まさに絶望の底であった。
「俺は・・・死ぬのか・・・」
徐庶の死刑は確定である。ここから逃げ出さない限りそれは動かぬ未来である。しかし鉄の扉は中からでは開かず、仮に奇跡が起きて扉が開いたとしても、その向こうには武装した守衛がいる。
「最後は義に生きたのだから、悔いはないか。」
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