生い立ち?と自分の考え方

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
俺の父は死んでいる 俺が2歳の時、交通事故で死んだ。姉の誕生日に。 生前父は俺を抱っこしたがらなかったと母が言っていた。自分に似ているのが嫌なのか気恥ずかしかったのか、俺には解らない 2歳で死んだので俺は父の事を全く覚えていない。 当時4歳になった姉はなんとなく父を覚えているらしい。ちょっとだけ羨ましく思った時もあった 覚えていない所為か「そういえば死んでいたっけ」と思いだす程度であった 父が居ても居なくても自分の人生はさほど変わっていなかったと思っていた時もある ただ、誰かが父親の話をするたびに「いいな」とは思った。たとえそれが愚痴であろうと羨ましく思えた。 いない方が良いと言う友人も大勢いた。居れば煩わしい。解っていた。だがいない事が無かった人に何が解るのだろう。ふとそう思うこともあった。ただ無い物ねだりはしなかった。他人は他人、自分は自分、そういう人もいる、と次の瞬間には割りきっていた
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!