1人が本棚に入れています
本棚に追加
顧問決定から三日後の昼休み。五人は屋上にいた。
あれ以降五人は昼ご飯を一緒に食べているのだ。
と言ってもまだ二回目なのだが。
そして今日は美桜がみんなの分のお弁当を作ってくれていた。
弁当箱の中の料理はどれも美味しそうだ。
「それじゃあ、いただきま~す」
「どうぞ召し上がれ~」
美桜の言葉を合図に陽菜と大輝ががっつく。
「美味いよ美桜ちゃん。店だせるよ。」
「本当美味い。お金とれるな」
二人の言葉を聞いて嬉しそうな顔をする美桜。
「たくさんありがとね。作るの大変だったでしょ?凄く美味しいよ」
「ありがとう。大変じゃないよ~。好きで作ったんだし。それに美味しいっていってもらったり、美味しそうに食べてもらうと嬉しいし」
拓海の言葉に楽しそうに答える美桜。
「本当料理好きだね。あ、そうだ。創部申請書だけど部長と副部長ってだれにするの?」
紗夜の言葉にばくばく食べていた二人の動きが止まる。
「はい!はい!私が部長やりたい」
「いや部長は俺だな」
睨み合う二人。
「うーん、どちらが部長でも駄目な気がする」
そんな二人をみて紗夜が呟く。
残りの二人もそれには同意だ。
「よし、二人ともストップ。それじゃあ五人でくじ引きして決めましょ。二人とも譲りそうにないし」
最初のコメントを投稿しよう!