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「紗夜ちゃん、帰ろ~」
陽菜が口を開こうとした時ゆっくりとした口調で誰かが話し掛けてきた。
「あ、美桜。ごめん少し待って美衣の話し聞いたら帰ろ」
「陽菜……? ああ今朝の迷子さんか~。こんにちは」
陽菜の存在に気づき頭を軽く下げる。
「迷子さんか……。今朝はありがとね。改めて川島陽菜です。よろしく」
苦笑いでに頭を掻きながら自己紹介をする。
「春川 美桜(ハルカワ ミオ)です。よろしくね~」
そう言い再び頭を下げる。
それにたいして美衣も下げる。
それを繰り返す事数分。
「もういいわ!いつまでやるつもり?」
「いや~、やめるタイミング分からなくなってたよ」
頭を掻きながら言う。
「こほん。それじゃあ話しを戻して私がつくりたいのは『あそ部』 です」
咳ばらいをして気を取り直し得意げに胸を張って宣言する。
宣言された二人はキョトンである。
「あれ……。名前が駄目かな?じゃあ英語で『ぷれい部』のがいいか。よし決定」
一人でうんうんと頷き満足げである。
「ちなみに……活動内容は?」
察しはつくが聞いてあげる紗夜。
「部員でいろいろ遊ぶに決まってるじゃん。楽しいよ~」
もう言葉が見つからない紗夜。
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