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「……まあ、いくらこの学校が部活の種類が多いからって無理だと思うよ」
「大丈夫、大丈夫」
自信たっぷりに言う陽菜を見てため息がでる紗夜。
彼女らが入学した私立栄鈴高校は部活の種類がかなり多い。
UFO研究部など普通の高校には無いようなものも多数あるが……
「さすがに遊ぶ部活は無理だなぁ」
またため息をつきながら呟く。
紗夜がため息をついている前では陽菜は美桜を勧誘している。
勧誘された美桜は困ったような笑いを浮かべている。
確か美桜は料理研究部に入りたいような事は言ってた覚えがある。
しかし、優しい性格の美桜は断るに断れないようだ。
「わかった陽菜。その部活が正式に出来たら私も美桜も入ってあげる」
「紗夜ちゃん?」
紗夜の言葉に最初に反応したのは美桜だった。
紗夜は美桜を呼び寄せ耳打ちで説明する。
そんな部活はつくれないだろうから諦めるだろうと。
美桜は少し考え頷いた。
「本当?それなら善は急げだ。レッツゴー、ティーチャーズルーム」
陽菜は本当に嬉しそうな顔をしながら拳を突き上げる。
「お~」
美桜も何故かノリノリで答える。
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