炭酸と寿司

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¨喜色side¨ 俺はまだどこのクラスも授業中だと知っておきながら堂々と走った。 一刻も早くなっちゃんのところに戻らなきゃいけないんだ。 なっちゃんはいつも俺と行ってるから知らないだろうが、屋上に行く前に似たような道が2つ隣同士で存在する。 右が屋上への道。左が談話室への道。 間違えて談話室のほうに行かなきゃいいけど…。 あの談話室には¨アレ¨がいる。学校中のやつが名を聞いただけで恐れる¨アレ¨。 俺はまだ見たことないけど、目が合ったら最後、エサとして食べられてしまう…。 俺のクラスにも食べられたやつがいて、すぐに保健室で治療を受けた。 そんな¨アレ¨になっちゃんを食べられるわけには行かない。 ¨アレ¨の目は炎のように燃える青、美しく流れる銀の毛並み、一瞬にして引きづり込む力に誰も太刀打ちは出来ない。 ――――早く、早く、早く。 なっちゃんがもし左に行ったら…全部、俺のせいだ。 もっと早く走れ…! じゃないと、アイツに食べられる。
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