炭酸と寿司

11/12
前へ
/22ページ
次へ
「んー…困ったねぇ?」 俺は新しく飲みはじめたメロンソーダを口に含む。糖分ないとやってらんないよ。 え?さっきのコーラ? いや、考えたらさぁ、もうぬるくなってるからいいか…って☆ 俺の目の前には2つの道。いっつも喜色と一緒だったから、道なんて覚えてない。 「どーすればいいの?僕ちん」 どっちの道も似ているから迷っちゃう☆ なんてふざけるのはこれくらいにして、マジ困った。とりあえず、右から進んで違ったら戻って左に進もうかと思ったが、そんな体力と精神使うようなことはしたくない。 「…………仕方ない。¨アレ¨を使うか」 そうつぶやいた俺は腕をまっすぐ伸ばし、人差し指も伸ばす。 やっぱりこれが一番だ。 「どーちーらーにしよーかな」 という昔ながらの選び方で、決まったのが右の道。 メロンソーダを一口飲んで、進みはじめた俺。 「歩こー歩こー私は元気ぃ」 おなじみの歌を歌いながら大股で歩く俺。だが、少し違和感を感じて立ち止まる。 胸に違和感がある。こういうのなんていうんだろ…?とりあえず、メロンソーダを一口。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

294人が本棚に入れています
本棚に追加