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ぱちりと目を開ける。
何が、あの人も手ぇ暖かかったな、だよ。
何が、甘い匂いに浸った、だよ。
呑気なこと言ってんじゃねーよ俺。
ってか
「――――誰?」
今現在の状況がよくわからない俺。
なぜか、視界に天井がある。
なぜか、寝かされているようだ。
ツッコミ所多すぎで困った俺だが、とりあえず一番にツッコムのが、寝てる俺の横に座る男。
「俺、佐々木 蓮哉」
「じゃあ、レンレン。俺の状況教えてくんない?」
「可愛いあだ名だね。――今、君は使われてなくなった部屋の黒いソファの上で泣いてます」
あー、なるほど。
とりあえず、状況がわかったんで、こいつ死ね。
ってか、さっき使われなくなった部屋って言ったよな?だとしたら、ここはあの部屋か?
でも証拠がないなー。
「なんで俺、寝かされてんの?」
「俺が寝かせたから」
「いや、それはだいたい予測出来てるし。その理由を聞いてんの」
「君が気になったからぁ、とりあえず、お腹殴って気絶させてここに寝かせた」
なるほど…マジこいつ死ね。
さっきから、お腹が痛かったのはこいつのせいか。
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