炭酸と寿司

3/12
前へ
/22ページ
次へ
まぁ、とりあえずテレパシーでも送っとくか…。 真田寿司ー、真田寿司ー、真田寿司ー、真田寿司ー、真田寿司ー…なんか寿司屋の宣伝してるみたいだな。 「なっちゃん呼んだ!?」 「うおぉいっ!!早すぎじゃね!?ってかテレパシー届いたんかーい!」 「体全体でなっちゃんのテレパシー受け取っちゃった☆」 教室の後ろのドア、バーンって開いた音がした瞬間、両手にレジ袋持った金髪の男の子、とーじょー。 そこでクネクネする男の子は、真田 喜色(キイロ)君といいまして、俺と一緒に馬鹿やってます☆ 「真田寿司、とりあえず死ね」 「ちょっとハルっち酷くない?名前に対して、俺に対して」 「席ついて教科書開け。そして死ね」 「やっぱり死んじゃうの?!」 のろのろと歩いてくる真田寿司は俺にレジ袋渡したあと席に座った。 おー、待ってましたよ炭酸飲料さんよ。貴方がいないと私は生きていくのが困難だよ。 え?ちょっと待て…?真田寿司って何だよって? 喜色のことに決まってんじゃん☆ 「いやぁ、大変だったよ。満員の電車に無理矢理、乗り込んだからガラスで顔潰れるかと思ったー」 「え?もともと潰れてんじゃないの?」 「なっちゃん、それは愛?俺は愛として受け止めていいの?」 夢咲 捺。通称 なっちゃん。 俺の日常はいつも馬鹿から始まり馬鹿で終わる。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

294人が本棚に入れています
本棚に追加