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ちょっと喜色さん、唾が汚いよ。飛んで来ちゃってるからね?
俺は袋からコーラを取り出す。
そのまま、コーラを額にあてて冷たさを肌で実感。
「ねぇ、ハニー。なんでタマゴなんだい?」
「寿司屋に黄色のやつって言ったら、タマゴだから?あ、数の子もあるね。タマゴと数の子、どっちがいい?」
「え?強制?じゃ、数の子」
「却下」
冷たさを実感したあと、コーラをぷしゅっと開ける。
この音がまたサイコー。
コーラを一口飲むと口に広がる甘さ。そして、舌を刺激するシュワシュワ感。
「そこのクソガキ。コーラ没収されたくなかったら話聞け」
「ハルっち、それマジやめて。俺、死んじゃう」
眉間にシワ寄せまくったハルっち。なんであの人、教師になれたんだろーね?顔、怖いから今ならヤクザいけますよ?
でも、そんなこと言ってコーラ没収されたくない俺は、渋々とコーラのキャップを閉める。
ハルっちは好きだけど、授業は面白くない。話聞くとかマジで退屈。
「ねぇ、ダーリン。俺のために頭パーンして」
「無理だから、俺死んじゃう」
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