一.殺人です。

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 私は鰻朔太郎。  目の前には死体の山がある。  全員、私が殺した。  理由はない。  いやある。  全員が私の教え子なのだ。  だから殺した。  ただそれだけのことだ。  いずれ私も何かに命を奪われるときがくる。  彼らはそのとき恩師の死に嘆き悲しむことだろう。  だから先に殺してあげた。  我ながらいい教師になれたと思う。  さてと。  次は親か兄弟か。  妻は最後にしておこう。  恐怖に怯える妻はこの上なく美しい。  悪い亭主である。
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