紫陽花

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部屋を出る頃には、また雨が降っていた。 女は入り口の花壇の眺めている。 紫陽花の花は優しい雨に弾かれ、あたかも生きているかのように飛び跳ねていた。 「来年は、赤色の紫陽花が見られるかもね」 女の言葉にホンマやな、とボロ雑巾を投げかけた。 まぐろと紫陽花   END
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